「英語を始めたいんだけど、なんだかハードル高いよね。英会話学校や高い教材を買わなければできないんじゃない?あと続かなそう・・・・。」
なんて思っている人かなりいると思います。
この記事はかつて全く英語が出来なくて、苦労していた自分自身に向けるつもりで、同じ様な悩みを持っている人に、私のように遠回りしてほしくない思いで書いています。
結論から言えば英語は高い教材や、高額な英会話学校に通わなくても、書店に売っている本と辞書を用意するだけでかなりのレベルまで到達することが出来ます。
僕は大人になってから本格的にTOEICの勉強を始めて働きながら約5年で満点である990点を取得しその後は英検1級も取得することができました。
学習相談の中で、以下の様な声を頻繁に頂きます。
・時間がないから英語学校に通えないし、学習時間も確保できない ・お金がないからスクールへ通えないし、教材も沢山買えない
本記事を読んで頂ければ、これらのご相談は「全く悩む必要のないもの」だった理由が分かります。
本記事の内容
・いきなり英会話学校は意味ない? ・音読が全てを変えた ・独学メリットデメリット
Contents
本当に英語は超苦手だった・・・
多分これを読んでいるあなたより英語はメタメタだったと思いますので・・・・。マジで自身が付くと思います(笑)
僕自身も学生時代は英語は超がつく程苦手でした。
大学は文系でしたが、受験時は英語の点数がほとんど期待できなかったので、現国や古文、そして一番得意で好きだった政治経済の科目でなんとか合格点に達したという感じでした。
それにも関わらず、その後就職した音楽関係のイベント会社で海外の会社や来日したゲストとのコミュニケーションにおいてどうしても英語を使う必要に迫られた時は大変困りました。
想像してみて下さい。全くしゃべれない人間が仕事の場でいきなりネイティブとのコミュニケーションを強いられる状況を…。
かなりキツかったです・・・。「もう限界っ。やめよう」と何度思ったことか。
趣味でネイティブと「Hi ! How are you doin’ ?」 とかやって好きな映画や旅行の話をするのとは訳が違いますからね。
仕事なので相手も僕が非ネイティブだからと言って容赦ありません。
毎日が背中にイヤな汗をかいていたのは想像に難しくないと思います。

通常このような状況が続くと多くの日本人は以下のような行動をとると思います。
・心が折れて辞める
・上司に申し出て極力英語を使わない業務をやらせてもらう
・勉強を決意する
実際何人かは英語によるコミュニケーション力の不足が原因で辞めていったのですが、自分は勉強することにしました。
今考えると何故かは分かりませんが、多分「他に大してやりたいことがなかった」というのと、以前より海外の映画や音楽が好きだったこともあり「漠然と英語ができればなー」と常々思っていたからだと思います。
今思うと「好きだから」という気持ちが日々の学習を継続するに一番役に立ったことだと感じています。そして「イメージ」も同様に大事だと思います。
英語はコミュニケーションの道具です。学べば学ぶほど海外の人と仲良くなれますし、ビジネスもスムースに行きます。自分が英語を喋って海外の人々とコミュニケーションしている姿を想像することが決して楽しいことばかりでない日々の学習のモチベーションにつながるのです。
0からの英語学習を決意してみたが・・

何から始めればいいのやらで、とりあえず最初は、定番フレーズ集などを机に入れて隙間時間などを利用して暗記するように努めていました。
「英語のフレーズ(決まり文句)を数多く覚えること」は確かに特定のシチュエーションにおいては効果的な勉強方法でしたが、ひとつ問題がありました。
それは決まり文句や定番フレーズを機械的に覚える方法だと臨機応変に自分の言いたいことを英文に変換出来ないということでした。なんとなく「これを続けていても英会話は上達しなさそうだな」と思い始めたのです。
この「なんか違うな 」という感覚は後になって間違えていなかったと確信することになりました。
そしてどうしたものかと思っていた矢先、当時家族が通っていた英会話スクールを退会した際に消化しきれなかった譲渡可能なレッスンのチケットを貰い、これ幸いにそれを利用させてもらい英会話スクールに数ヶ月通いました。
レッスンはマンツーマンでした。
仕事でネイティブとは一緒でしたので、ましてやこちらが客という立場での外国人とのレッスンは精神的には何も問題なかったのですが、やはり・・
とにかく簡単なことを言うのにも時間がかかる・・
簡単なことでさえ日本語から英語への変換が出来なかったのです(こっちの方が圧倒的に多い)。
毎回のレッスンがストレスでした・・・・

しかしレッスンですので相手は根気よく僕の言うことを待ってくれます。なんならこちらの意図を読み取って綺麗にセンテンス化してくれます。
会話よりも、英語に直してもらったフレーズをノートに取っている時間が多かったくらいです(笑)。
やはりここでも最大の障害は「文法」でした…。私が英語学習を避けていた原因です。
「日本人は話すときに文法を気にしすぎる。それより不完全でもいいので積極的に口に出すべき」論を頻繁に目耳にしますが、人間同士のコミュニケーションである以上、どうしても単語とジェスチャー頼みではかなり厳しいのが現実です。
音読の効果が分かってきた
そうこうして居るうちに、訪れた書店で様々な英語学習方法を扱った本が沢山あることが分かりました。
早速何冊か購入し読んでみましたが、それぞれの内容で共通している点がいくつかありました。
・音読を重視している ・単語や熟語は例文の中で覚える(ここでも音読は必須) ・大学受験で問われるような文法は無視しても良し。まずは中学3年生までの 文法を完璧にすることが重要
「音読」をメインにした教材は何冊か買ってやってみましたが、当時の私のレベルに一番合っていたのが、英会話・ぜったい・音読 【入門編】—英語の基礎回路を作る本です。
なんとなく手応えを感じた
勿論、日々の仕事の合間でこれらを徹底するには大変でした。
特に音読は電車内で出来ないので、主に前日行った学習の確認程度でした。
試行錯誤しながらでしたので、スムースに英文をクチにするにはまだまだ何かが足りませんでしたが、コツコツと音読を行うことで、気づかない内に少しずつ上達してきた感じがしてきました。
その甲斐もあり、業務に関することならなんとか困らない程度で自分の言いたいことが言えるようになってきました。
このような英語学習の重要なエッセンスである「音読」の重要さを知ることが学習の初期の段階で気付くことが出来たのは、その後の英語学習において大きな事でした。
音読中心で学習を続けたことによって結果的にTOEICでは満点(990点)を取ることが出来ましたので、この学習方法は正しかったのだと思っております。
この経験から「音読」は現在でも私の英語学習における基本です。英文をとりあえず声に出して「頭ではなく身体」で覚えるということです。
とは言え、当時はスムーズに右肩上がりで英語が上達していったわけでは全くありません。
独学のメリットとデメリット
特に700点を超えてからはかなり紆余曲折がありました。
今だからその原因はすぐに分かり、他の記事でも触れますが、TOEICの基本的な学習は普通の英語学習と変わりありません。しかし純粋にスコアアップを目指すのであればもっと効率の良い勉強方法があります。
前述した通り、英会話や受験英語の勉強方法に関しての書籍は沢山ありましたがTOEICに特化したものは少なかったのです。
そうした状況でしたので随分遠回りした感はありますが、今となってはそれらの経験がTOEICを教える際に大変役立っているとポジティブに捉えています。
英語は独学でも上達できます。しかし独学にはメリットがあればデメリットと思われることもあります。まとめると以下のようになります。
独学のメリット
・お金が掛からない
・時間が自由
・発音が下手でも気にならない
✅ お金が掛からない
やはり一番のメリットはこれですね。ほぼ書籍代のみです。
✅ 時間が自由
学校に通うと移動費に加えて時間のコストも決して小さくありません。好きな時間に予約が取れるとも限りません。独学だと自宅でも外出先(カフェや自習ルーム)でも隙間時間を利用して自分のペースで学習出来ます。
✅ 発音が下手でも気にならない
自分の部屋で思いっきり音読できます。声を出せない環境でしたらカラオケルームを利用すると言う方法もあります。時間帯によっては1時間200円位で利用できる所もありますね。
独学のデメリット
・意識的に学習時間を確保しなければならない ・人によっては退屈 ・客観的に日々の進歩が分かりづらい ・発音練習においてはその成果が分かりづらい
✅ 意識的に学習時間を確保しなければならない
スクールなどの様にカリキュラムが存在しない為に、独学は全て自分次第です。英語はたとえ短い時間でも良いので毎日勉強することが大事ですので、仕事など自分の生活スタイルに合わせて時間を捻出する努力が必要です。
✅ 人によっては退屈
音読など英語学習に欠かせないトレーニングはもしかしたら、ネイティブとはコミュニケーションしながら勉強がしたい人にとっては苦痛に感じるかもしれません
✅ 客観的に日々の進歩が分かりづらい
日々のちょっとした上達(今まで分からなかった文法事項が理解できた、聞き取れた、発音が良くなった等々)があった場合、先生がそばにいれば気付き、励まして貰える場合もありますが、独学だと全てにおいて主観的な判断になる為に他人からの励ましが大きなモチベーションとなる人にとっては少し寂しいかも。
✅ 発音練習においてはその成果が分かりづらい
シャドーウィング(これはとても大切なトレーニングの一つなので別の機会に詳しく説明します)などの音読練習においては音声付きのテキストなどを除いてお手本となるネイティブスピーカーの発音が聞けないので正しいのかどうか不安になることがあります。
以上が独学をする際のメリットとデメリットになりますが、僕が考える英語学習のメソッドはこれらの独学の欠点もかなり改善されたものですので、その方法を後々公開していきます。
まとめ

本記事の要点をまとめると以下になります。
- 英語学習は独学でも大丈夫
- まずは中学レベルの文法をマスターしよう
- 一にも音読、二にも音読
- 独学においてデメリットもあるにはある(しかし工夫次第で克服可能)
英語学習を始めるのに遅いということは絶対にありません
英語が出来れば世界が広がります。TOEICだとか英検だとか試験も時には必要ですが、何よりも「視野が開ける」感じがたまらなく快感なのです。日本語だけで書かれている、話されている情報からの開放です。これだけでも英語を学ぶ価値があると思います。
もちろんビジネスや転職といった実生活にもかけがえのないメリットをもたらしてくれるのも事実です。各々のニーズに合った英語学習を今日から本気で始めてみませんか?
そんな本気なあなたに向けこれからも役に立つ情報を提供していきますので、よろしくお願いします!