記憶力が悪くて英単語がなかなか覚えられないので英語がキライです。効率の良い覚えかたってある?

結論:もちろんあります。

そもそも単語が覚えられないのは記憶力が悪いせいではありません。

特に受験などで ” 英単語を覚える=ゴリゴリと単語帳で暗記する “といった勉強をしてきた方は「英語学習=単語の暗記」と思いがちです。

その結果として大人になってから英語をもう一度真剣に学習しようと思っても、当時の受験の辛い記憶がよみがえってきて、なかなか重い腰が上げられない方もいるようです、

でも大丈夫です。やり方さえ覚えてしまえば英単語を覚えるのはそれほど辛い作業ではありません。

本記事ではこうした語彙力(単語・熟語)がないために英文を読むのが苦手だったり、リスニングが出来ないのはもちろん、”英会話で思ったことがすぐに口に出てこない” といった悩みを抱えている方に向けてストレスなく効率的に英単語を覚える方法をTOEICを中学レベルから独学で990点を取得した講師がお教えします。

Contents

本格的に単語を覚え始めるのは基礎力がついてから!

英語を勉強する誰もが短期間でたくさんの単語を覚え、辞書なしで英語のネット記事やニュースを読みこなしたいと思っていますよね。

語彙力を高めるにはどのようにすればいいのでしょうか?

一般的に英語学習者向けではないネイティブが読む本や雑誌、ウェブのニュースサイトを読みこなせばこなすほど英語の語彙は増えて行くのは確かです。

しかし初心者のうちにあまり意気込んでネイティブが読む記事にトライしてしまうとその語彙レベルの高さから記事の内容よりも辞書を引く時間の方が圧倒的に多くなってしまいます。

そして次第にその気も失せて挫折してしてしまうのはよく聞く話です(僕もそうでした)。

こうした英語圏のネイティブ向けの素材を使っての学習はある程度の英語力がついた後に取り掛かった方がスムーズに以降でき、結果的に語彙力も飛躍的にアップします。

目安としては中学3年生までの文法・構文・語彙力が備わってから本格的な語彙力増強に取り組む方が実は効率がいい事が自分自身も経験してみて分かりました。

何故なら基礎的な文法をはじめとした読解力が不足していると、単語集にある例文が十分に理解できないからです。

英単語の覚えかたの主流は「例文を使って例文ごと覚える」です。

例文で覚えないとそれこそ受験英語のごとく単語単体で覚えることになり、実際にその単語が使われている場面をイメージする事ができません。

それはまるで真夏のアスファルトの道路に水をかけるが如く、せっかく覚えた単語も頭から次々に蒸発するように忘れていってしまうのです。

よって本格的な語彙力増強は、最低でも中学レベルの文法をマスターしてからがベストということです。

中学の文法を完璧にするのにオススメの教材

「それなりの英文を読みこなすための単語を覚えるにはまずは基礎力が必要なことはわかった」ではその基礎力はどうすれば効率よく学べる?」

現在は大人が学べる中学レベルの英語学習の教材がたくさんあります。

その中でも特に僕がオススメするのは【「話せる」ための音声(MP3)DLプレゼント付】 Mr. Evine の中学英文法を修了するドリルです。

大人のやり直し英語学習の最初の1冊としてかなり多くの方にオススメしてその効果を実感してもらっています。

今までは中学レベルの文法テキストと言えば、内容が学校や友達と言った中学生のリアルに寄り添ったものが多く、大人がやるにはなかなか辛かったものです。

しかし本書はあくまでも大人の学習者を意識して構成されていますので、「今さら中坊の教科書なんてやってられるかっ」と思っている人にも自信を持っておすすめします。

どうしても英語学習に一歩踏み出せない英語嫌いの大人にこそやってみて欲しいと思います。

効果的な単語集の使い方

※本記事では市販の単語・熟語に特化した書籍を「単語集」と呼びます。

現在は様々な種類の単語集が手に入りますが、そのほとんどのものに「例文」とそれをネイティブが読み上げた音声(ダウンロードやCD)が付きます。

よって本記事でお話する「単語集」とは「例文と音声」が付属することを前提にご紹介していきます。

【単語集の使い方】

市販の単語集はもちろんですが、1回やっただけでは天才でもない限り絶対に覚えることができません。

必ず最低でも頭から最後のページまで約4〜5周は行うものだと考えて下さい。

ただし受験のような単語帳に英単語を書いてペラペラとめくって覚えるような非効率で苦痛を伴う覚えかたではありません。

あくまでも例文の中でその単語がどう使われているのかを確認しながら自然に覚えていく作業ですので、ストレスはあまりないやり方だと思います。

では具体的に行っていきましょう。

■1周目

1周目はすでに知っている単語の確認作業といったところです。

あまり読み込まずにリズムよくどんどんと進んでいきます。最後まできっちりとフィニッシュさせることが優先事項です。

いきなり単語を見ないで、まずは例文を読みます。

頭から意識してスピーディーに読んでみましょう。例文を読み上げる音声はまだ聞かなくても大丈夫です。

ターゲットとなる単語を含む例文を読むことで、前後の文脈から単語の意味を推測しなければなりません。

わからない単語を”なんとなくこんな意味かな?”と推測できるということはリーディングする上で非常に重要なスキルです。

そして「どうしてもこれ以上はわからない」という時点になって、初めてその単語の意味を確認します。

例文の中でその単語がどのように機能しているのかを完全に理解することが大事です。

この例文を読み解く作業がこの段階での目標であり、その後の単語の記憶の定着に非常に大事となってきます。

■2周目

2周目は付属の音声を使いながら1周目よりもじっくりと行います単語単体でもその意味をイメージしながら発音してください。

単語の意味をイメージするとはいったいどういうことでしょうか?

✔︎単語をイメージ化する

単語を発音しながらその意味とをイメージします。

例えば “brave” という単語を見たら即座に「勇敢に立ちうかう人」をイメージし、”grin” なら「ニッコリと笑った人の顔」を即座にイメージすると言った感じです。

イメージできたら、例文を音声を聴きながら音読します。

声に出しながら今度は単語単体ではなく例文全体の意味をイメージします。回数は多ければ多いほど効果的ですので最低10回は声に出すことをオススメします。

■3周目

3周目ともなるとだいぶ楽になっていると思います。

基本的には2周目と同様に例文の音読を中心に行って、例文ごと単語を覚えてしまいます。

たくさんの例文を音読することは基本的な文法や構文を自分のものにするのに最適な方法ですので、英語力の土台作りには最適です。

しかし先ほどお話した文法の基礎力(中学レベル)が不足していると、この例文の文法構造もあやふやになってしまいます。

その結果、目的である例文を使っての語彙の暗記も難しくなってしまいます。

やはり基本的な文法力はここでも大切だということですね。

でも大丈夫。所詮中学レベルです。全くの初心者でも一度は通った道です。毎日少しづつでも復習して行けばごく短期間で取り戻すことは全然可能です。

そしてこの基礎の文法知識があればあとは英文を何度も口に出して身体で覚えてしましょう。結果的にはこれが最短です。

この音読というやつは最強の語学学習方法です。

語彙力アップ以外にもリスニングにもリーディングにも効果的なのはいうまでもありません。

最初はめんどくさいと思うかもしれませんが、後になって「やっていてよかった」と思えますので是非がんばってみて下さい。

■4周目以降

4周目以降は、3周目と同様に例文の音読を中心に行いますが、既に覚えた単語も多くなってきていると思います。

よって例文は読まずに単語だけみてすぐにその意味をイメージしてみて下さい。

そうすれば単語の意味と品詞が思い出されるはずです。これまで例文を何度も音読してきた下地がここで生きてきます。

どうしても思い出せない場合のみ例文を見て下さい。

例文を読む際ですが、お手本の音声はこの段階ではあってもなくても構いません。さらに相性の悪い単語に関しては例文を声に出しながら紙に書いてみて下さい。

この「書いて声に出して覚えた音」は必ず今後の学習の役に立ちます。

【ポストイット記憶法】

それでも覚えられない単語はポストイット(ふせん)に書き込んで日常目につくところにペタペタ貼っていきます。

出来るだけ毎日目にする場所に貼るのです。鏡や冷蔵庫、トイレなどです。

ふせんには綺麗に単語を書く必要はありません。適当でいいのでとにかく表に単語、裏にその意味と品詞を書いて貼りまくります。

それを目にする度に「えーとこれはどんな意味だっけ?」と軽い気持ちでその意味を例のごとく”イメージ”します。

これはあくまでイメージ作りの作業です。

並行して例文の音読をしていますので再度この単語に例文で出会うことになります。

ですので受験のゴリゴリ暗記とは全く違うものです。

そして ”覚えたな” と思ったらどんどん捨てていきます。これを繰り返し行います。

ここまでやれば単語集に載っているほとんどの語彙はすでにあなたのものとなっているでしょう。

オススメ単語集

語彙本を何周も行うには、やっぱりやるだけの価値があるもので学習したいものです。

【定番のDUO3.0】

DUO 3.0 って知ってますか?

DUOは例文を使って英単語を覚えるという今や当たり前になった学習の流れを作った個人的には殿堂入りの単語本です。

最大の特徴としては1つの例文の中に重要な語彙(単語・熟語)が複数入っていることです。

つまりその例文を覚えるだけで最低2個以上の語彙力がつくということです。

大変効率の良い学習方法ということもあり発売以来、英語の単語集としては異例のベストセラーとして現在でも別格な存在として多くの英語学習者に愛用されています。

【DUOを卒業したらこれ!】

DUOをやり尽くした中級者の方はぜひ速読速聴・英単語 Core1900 ver.5をやってみて下さい。

様々な分野の単語が長めの文章の中に散りばめられており、DUOよりも一層リーディング力を意識した構成になっていますので本当にオススメしています。

本書に収録されている単語を覚えればTOEICなどのテストはもちろん、
時事英語の知識も付くことからニュースなどもかなり読めるようになると思います。

【TOEICなら金フレ】

これを読んでいただいている方の中にはTOEICの受験をしている(これからしようと考えている)方もいると思いますのでおすすめの一冊をご紹介します。

TOEICを受験するなら絶対に外せない1冊がTOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ です。

TOEICに出題される単語・熟語の半数以上はこの一冊でカバー出来ます。

700点まではこの公式問題集とこの1冊で十分ですので、TOEICを勉強している方は是非上記でご紹介した方法でやってみて下さい。

まとめ:英単語はやり方しだいで誰でも覚えられる!

いかがでしたでしょうか?

これで英単語はゴリゴリの暗記なんてしなくても要領よくやれば誰でも覚えられることを理解していただけたと思います。

【本記事のまとめ】

  • 本格的な単語学習は中学英語ができてから
  • 単語集は例文を音読しながらやったほうが効果的
  • 最低4周はやってみよう
  • どうしても覚えられない単語は「ポストイット記憶法」でフォロー
  • DUOは神単語集なので1度はやってみよう

それではまたー👋