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すでに話に出ているものについて特定のもモノについて述べる場合

A man and a woman were sitting opposite me. The man was American, but I think the woman was British.
男性と女性が私の反対側に座っていた。その男性はアメリカ人だったが、女性の方はイギリス人だったと思う。

まず前の文である「男性」と「女性」が話題に出てきました[a…で導入してる]。

次の文で、the man, the womanと続いて、聞き手には「前の文に出てきた男と女のことだな」と「特定」ができるので the で受けます。

その場の状況から1つに特定できるもの

状況からして1つ(1人)しか特定できないもので、Theといえばこの使い方を思い受けべる人が多いですね。

Can you turn off the light, Please? ※その部屋にライトが1つしかない状況。2つあるような時は使えませんね。
I took a taxi to the station  ※「その駅」と特定の駅を表している
May I use the phone? ※「この電話」と特定の電話を指定している。

常識的に1つしかないことがわかっているもの

the sky, the sea, the sun, the earth, the moon, the world, the environment など常識的にひとつしかないものには "the" が付きます。

We looked up at all the stars in the sky.
私たちは空にある全ての星を見上げました。
We must do more to protect the environment.
我々は環境を保全するためにもっと行動をしなければいけない。

space(宇宙)はひとつ?

※宇宙を意味する“space”は オンリーワンですが、“the” は付きませんので注意です。
その他の「余白」「空き地」といった意味では“the”が付きます。

There are millions of stars in space.(宇宙には無数の星があります)
I tried to park my car, but the space was too small.(車を止めようとしたが、空きスペースは小さかった)

the +複数の(人々、動物、国、場所)

the が複数形に使われると、特定のグループ全体が意識されています。

〜家の人々「the +姓 (-s)」
The Johnsons(ジョンソン家の人々)The Tanakas(田中家の人々)

(複数の)動物達
I was listening to the birds singing.
(複数の)鳥のさえずりを聞いていました。

〜の国の人々
the Netherlands(オランダ人),the Philippines(フィリピン人)、the United States(アメリカ人)

〜山脈
the Alps,(アルプス山脈) the Rocky Mountains(ロッキー山脈), the Andes(アンデス山脈), the Himalayas(ヒマラヤ山脈)

the +形容詞

「〜の人々」として人々全体を表します

the young(若者)the rich(金持ち)the sick(病人)the blind(盲人)the old(老人)the injured (怪我人)the disabled(身体障害者)

Do you think the rich should pay higher taxes?
金持ちの人々はもっと税金を払うべきだと思いますか?

Nowadays the young take no care of the old.
今日では若い人はお年よりの面倒をみない。

the+国籍

the+「国籍を表す形容詞」で(〜人)という意味になります。
the Japanese (日本人),the Korean(韓国人), the American(アメリカ人), the English(イギリス人),

The Chinese invented printing.
活字印刷は中国人が発明しました。

-ch , -shで終わる「〜人」

the French / the English / the Spanish等の後ろが-ch , -shで終わる「〜人」という意味の形容詞

the French (フランス人 ※ the Franceではない])/ the English
(イギリス人 ※ the Englandではない]) / the Spanish(スペイン人※ the Spainではない])

The French are famous for their food.(フランス人は彼らの有名な料理で有名です)

川、海、運河、半島、砂漠の“the”

the Amazon River(アマゾン川)the Arakawa River(荒川)
the Atlantic Ocean(大西洋) the Sea of Japan(日本海)
the Gulf of Mexico(メキシコ湾)the English Channel(イギリス海峡)
the Arabian Peninsula (アラビア湾)the Sahara (サハラ砂漠)

「ドヤ感」を出すために the を付けたろ!

The はしばしば「権威」や「なんかすごい感じ」を出す目的でしばしば名詞の前に配置されます。

ホテル、建物

the Hilton Hotel(ヒルトンホテル)the Sheraton (シェラトンホテル※Hotelはつけなくても可
the Eiffel(エッフェル塔)the Tower of London(ロンドン塔)
the Rainbow Bridge(レインボーブリッジ)

美術館

the Metropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)
the Museum of Modern Art(ニューヨーク近代美術館)

新聞名

The New York Times(ニューヨークタイムス紙)the Independent(インデペンデント紙)

その他いろんな“the”

✅ sameの前につける”the”

‘Are these keys the same?’ ‘No, they’re different.’
これらの鍵は同一のものですか? いいえ違います。

Your pullover is the same color as mine. (“is same color”ではない)
あなたのパーカーの色、私のと同じね。

✅ 医者(歯医者)に診てもらう“go to the doctor (dentist)”

医者や歯医者がいる病院にいく(=診てもらう)という表現をする場合は
“go to the doctor [dentist]”です。

I went to the doctor this morning.
今朝、医者に診てもらいました。
※ただし、My sister is a doctor.(私の妹は医者です)のように単に「医者」という場合は普通に“a”を使います

My son doesn’t like going to the dentist.
息子は歯医者が嫌いです。

✅映画館(劇場)に行く“go to the cinema (theater)”

映画館や劇場に行くという意味では“the”が付きます。
“the”は付きますが、特定の映画(劇場)のことを示しません。

I go to the cinema a lot, but I haven’t been to the theater for ages.
映画館にはよく行くが、劇場にはしばらく行っていません、

✅ラジオを聞く“listen to the radio”

ラジオを聞くという表現では“the”が付きます。なぜ“the” が付くのか?それはラジオという「物体」の音を聞くのではなく、ラジオから聞こえてくる「特定の音声を聞く」という「音声」に焦点が当てられているために“the”が必要となるわけです。

I listen to the radio a lot.
ラジオをよく聞きます。

※「テレビを見る」という意味では“the”は付きませんので注意が必要です。
“I watch television a lot.” になります。

✅銀行(郵便局)に行くの“go to the bank [post office]”

I have to go to the bank and then I’m going to the post office.
銀行に行ってその後は郵便局にも行かなくちゃ。

※ この場合の銀行と郵便局は普段から行っている「特定の銀行と郵便局」のことです。
Is there a bank near here?(近くに銀行ありますか?)のように「銀行だったらどこでもいいよ」と特定の銀行を示さない場合は普通に“a”です。

まとめ

” The ” を使いこなして少しでもネイティブに近づこう

どうでしたか?今回は定冠詞である ” The ” を深堀りしてみました。

僕自身も本記事をまとめている内に、普段何気に使っているこの “The”の奥深さに改めて気づかせて貰いました。

そして少しでも、ネイティブのような英語を話して理解したいのであれば、このように一見簡単に見えるけど実は奥深い事柄を普段から意識して使っていきたいものですよね!

ではまた会いましょう!👋