
やっぱり留学しないと英語上手くならないでしょ?
この質問は定期的にいただきますが、結論は『大丈夫』です。
留学しなくても長期間滞在しなくても日本国内だけでかなりのレベルまで上達は可能です。
本記事では学生時代に一番の苦手だった英語を大人になりイチから勉強をやり直して、海外の投資家に向けてのプレゼンテーションを出来るまでになった過程を洗いざらいお伝えする事で、これを読んでくださっている皆さんにも”できない理由が無い”ことを理解していただければと思って書いています。
Contents
ボロボロの英語力からの出発点
私が社会人になり英語を始めた時点での英語力はおそらく中1レベル相当でした。さらに当時は多忙だった為、スクールに通おうにも時間がなかなか取れませんでした。
よってスキマ時間を利用しての独学しか選択肢がありませんでした。今考えると自分のような学生時代にサボってきた人間にとっては中学1年レベルからの再出発は正直キツかったです。

これを読んでいる皆さんも”今日から英語やるぞっ”と意気込むのは良いですが、計画を立てずにガムシャラにやっても挫折するか、短期で結果を出す事はなかなか難しいということを理解していただきたいので今回の記事を書きました。
独学はメンター(指導者)がいない分、学習方法がわかっていないと無駄なことに貴重な労力を費やしてしまう恐れがあります。
私自身がそのような道のりを経て苦労しましたので、これから頑張ろうとしている皆さんにはそのような回り道はしてほしくありません。
本記事では独学する際に必要となる心構えや具体的な教材選びと使い方を出来る限りコンパクトにまとめてみました。最後まで読んでいただければと思います。
独学する際のポイント
特にビギナーの方がこれから学習する上で常に心に留めておいて頂きたいのは以下です。
・良質な教材をボロボロになるまで使い倒す ・短時間でも必ず毎日学習(机に向かう)する ・声を出して英文を読む
これは僕が考える(というか多くの上級者が実践してきた)英語上達の王道です。
それぞれ説明します。
✅ 良質な教材をボロボロになるまで使い倒す
毎日勉強しているはずなのになかなか上達しない人の一番の理由がこれかもしれません。
ほとんどの人がテキストを一回やっただけで次のものに手を出している印象です。それは非常にもったいないことです。
良質なテキストはそれだけで何回もやる価値があり、1周目は「ほんの触り」程度だと思って下さい。1回やっただけでは、せっかくの良い内容も十分に自分の血肉とするには難しいでしょう。
最低2周、出来れば4周位はやるべきです。2回、3回と同じ問題に取り組む内に徐々に自分の中に溶け込んでいく感覚が分かってきます。
特にTOEICでは問題のパターンや語彙がある程度決まっておりますので、繰り返しの学習の効果が分かりやすいと思います。
TOEICに限らず英検でも英会話でも同様に良質な教材を繰り返すことはかなり効果があることは確かです。
しかし、教材選びを間違ってしまうと、せっかくの労力も十分に活かすことが出来ません。
どうせやるなら時間も労力もコストも最短、最少を目指しましょう。
そこで「どうやってその良質な教材を選べば良いの?」ですが、その分野で経験豊富な人が勧めるものをまずは実際に手に取ってみて判断するのが一番だと思います。
ビギナーにオススメの英語教材

僕自身が実際にやってみてこれから英語を本格的にマスターしたい人にお勧めしたいものがあります。
特に大人のやり直し英語学習者の方は中学レベルの文法の復習から始めることをおすすめします。
英会話もリスニングもTOEICなどの資格試験も、全てはその基礎となる文法を理解しないことには上達はあり得ません。
よく巷で「ややこしい文法よりもとにかくコミュニケーションが必要です」「習うより慣れろ!」的な文言で商品やサービス加入を促す業者がありますが、注意が必要です。
どうして文法を理解せずに英語をしゃべったり、理解する事が出来るでしょうか?
確かに大学受験で問われる様な重箱の隅をつつくような文法事項は日常会話には必要がないと言ってもいいと思います。
しかし最低限の英文のルールを理解することは自分の言いたい事や相手の話の理解には絶対に必要です。
まずは中学校で教わる文法事項を思い出し、それを理解することだけでなく使えるレベルまで持っていく事がリアルな英語学習です。
その最初の一歩として最適なのが Mr. Evine の中学英文法を修了するドリルです。
オススメする理由
Mr. Evine の中学英文法を修了するドリルをお勧めする理由を以下に挙げます。
✅ 英語が苦手な全ての人に最適
「英会話が上手くなりたい」、「映画を字幕なしで楽しみたい」、「TOEICや英検の資格試験で目標を達成したい」といった全ての英語が苦手な人に最適の一冊です。特に学校の授業についていけなく英語嫌いになってしまった方にとってはこの一冊が英語への新しい向き合い方へとなるでしょう。
✅ 30日で中学3年間で教わる文法が総ざらい出来る
1日1レッスンで29レッスンあり、約1ヶ月で英語のベースとなる中学3年分の英文法が集中的に復習する事が可能です。
✅ 1日の分量が少ないので無理せずに最後までやり通せる
1日30分もあれば1レッスン完了することが可能であり、その日マスターしたい英文法のエッセンスが「ギュッ」と濃縮されています。
各レッスンはまずは課題となる文法事項の説明があります。この説明がかなり丁寧で噛み砕いた説明をしてくれますので、教科書を読むのが苦手だった人でも安心です。
その後、覚えたことをアウトプットとして実際に演習問題を行います。前回のレッスンの復習も同時に行うので記憶の定着にとっても良い構成だと思います。
今後の英語学習の土台となる基礎力をこの一冊で完成させましょう。
学んだ知識をアウトプットしよう
中学レベルの英文法をしっかりと頭で理解出来たら次のステップとして実際に英文を組み立ててみましょう。アウトプットが重要です。
そんなトレーニングに最適な一冊がどんどん話すための瞬間英作文トレーニングです。
なぜ多くの日本人が英語が出来ないのか?それは詰め込んだ知識を実際に声を出したり書いたりしないからです。
本書は中学レベルの短文(1センテンス)を書籍のタイトル通りにどんどん作成(和文→英文)していくトレーングだけに焦点を絞った1冊です。
アウトプットは勉強ではありません。もはや運動と同じ”トレーニング”です。この理屈わかりますか?
スポーツに例えると、野球でもゴルフでもテニスでも本を読んで理論をいくら頭に詰め込んでも”絶対に上達しない”ことは誰でも理解できると思います。
頭で理解した”正しいフォームを何度も何度も繰り返すことによって”、いずれ頭で考えなくてもそのフォームが再現出来るようになってきます。
英語も一緒です。理屈でおぼえた英文を何度も声に出すことによって徐々に自分のものとなっていきます。
理論(文法)は大事です。基本中の基本です。しかし”分かっただけ”では英語をマスターしたとは言えません。
インプット(理解)したらどんどんアウトプット(声出し、書き出し)しましょう。アウトプット出来て初めて本当の意味で”英語ができる人”です。
それにはまずは短い文章を大量に作り出すトレーニングが必要です。
是非どんどん話すための瞬間英作文トレーニング を使って知っている知識を使える知識に変えていきましょう。
毎日の学習で意識したいこと
英語上達の近道は
- とにかく良質な教材を使って
- 少しづつでも良いから毎日
- できるだけ英文を声に出す
です。これがまだビギナーの段階できっちりと身につけることが、その後の上達の速度に違いが出てきます。
その他、大事なことを以下に説明します。
英語学習の習慣化で大事なこと
✅ 短時間でも必ず毎日学習(机に向かう)する

『習慣化』大事ですね。これも多くの人が出来ずに短期的な結果には結び付かない原因です。
なぜ自宅でやることにこだわるのか?
それは

音読の効果は絶大なのですが、なかなか実行出来ない人が多いです。そういった人の大半は外で学習をしている場合が多い印象です。
現在はスマホのアプリなどで手軽に外で勉強できる時代です。
勿論アプリ使っての学習も効果はありますが、それはあくまでも”補足”としてスキマ時間を使っての復習を中心としたものであるべきです。
基本はやはり自宅などで「テキストを使って声を出しながら」取り組むことが一番効果的であることは昔も今も変わりありません。
とは言え、忙しい方や不定期な時間帯で働いている方にとっては、毎日必ず机に向かう習慣をつけるといっても難しいと思います。
ですのでそこは柔軟に考える必要があります。例えば毎日捻出できる学習時間が1時間だとしたら、朝の30分は自宅で、夜はカフェで30分といった具合に短時間でも良いので”机に向かう=音読学習”することが大事です。
✅ 声を出して英文を読む
前述した通りで「音読」のことを指しますが、最近書店に並んでいる英語学習用の教材は英文の音声CDが付属されているかもしくはダウンロードできるものがほとんどです。それをフル活用します。
TOEICの文法問題を例に取ると、普通は文法やリーディング問題といえば黙々と解いていく印象があります。しかしその問題文自体を音読すれば効果が倍増するのです。
そうしたことから最近はリーディングや文法問題に特化したテキストでも音声付きの物が増えています。
そして音読にも様々なスタイルがあり、例えばシャドーウィングというお手本の音声を聞いたら少しだけ遅れて真似をして発音をしていく大変重要なトレーニングがあります。
シャドーウィングだけでもいくつかのパターンがあり、しっかりと発音したり、もしくは声に出さずに唇を動かすだけといったものがあります。
その他にも少し高度なものだと、音声を切りのいいところ(センテンスの終わり等)で一旦停止し、即座に思い出しながら発音する「リテンション」と呼ばれるものもあります。
シャドーウィングにしてもリテンションにしてもその時々で適した方法がありますので、後々ご紹介していきます。
まとめ
以上、英語の上達にはスクールに通ったり海外留学だけがすべてではなく、独学でも十分に上達できることが分かっていただけたと思います。
本記事で触れた重要事項を以下にまとめると
- コミュニケーションの前に最低限の文法をマスターする
- 良質な教材を使う
- 毎日机に向かって勉強する習慣づけをする
- 音読をする
今回の記事は「英語を上達したい!」という情熱と努力を無駄にして欲しくない思いから書きましたが、英語に限らず独学で何かを身につける作業は基本的には孤独とセットであり、人によっては挫折をする可能性もあります。
しかし完璧ではない環境の中で試行錯誤すること自体が物事の上達の絶対条件であることも確かです。
英語に限らずに人生すべての局面でその経験は活きていくはずです。
一緒にがんばりましょう!
ではまた。👋